はかもり

39年間、うちで守っていたお墓。
母の一部、母の父母、祖父の兄弟が眠るお墓が、
石狩へ改葬となった。
石材店さんが、綺麗に更地にしてくれた。
もう、跡形もない。
いや、母が植えた芝桜が、少し残っていた。
連れて帰ろうかと思ったが、この場所に残るのが運命なのかと、止めた。

彼岸の度、お盆の度、訪れた場所。
一人暮らしを始めてからは、
祖父母に父と母を守ってくれるよう、お願いする場所となった。

母が綺麗に雑草を抜いていた。
玄関の物入れには、お墓参りセットが用意してあり、
そのバック1つを持って行けば、事足りた。
ジョンは、散歩ひもを離すと、まっしぐらにピンクのお墓を目指した。
ロブは、入り口の水道で、ゴクゴク水を飲んだ。

またひとつ、拠り所を失ってしまった。
しかし、胸の痛みに慣れるのは、昔より早く、上手になった。
それが年をとるということならば、それも悪くないな。